2011-07-26 (火)
こんにちは。
全く意欲が出ないです。こんな時は鞍馬山にでもこもって修行するべきなんでしょうか。望月俊孝先生の【宝地図・誰でもカンタンに実践できる成功法則】 につい手を出してしまいそうなブルーな夏です。ああ。あゆみちゃんの言う通りだ・・
臼井甕男は、その前半生が全く分かっていない謎の人物である。すでに53歳になっていた彼は、当時の宗教的開祖がよくやったように山にこもって断食し、悟りを開いたことになっている。60歳で死んでいるので実質的な活動は6年ほどであるが、現代のヒーリング産業に絶大な影響を及ぼしている。
彼の教義は、おそらく古神道から来る道教の秘儀的なものと、当時流行していた手かざし術、直接的には5年ほど先行していた同郷の太霊道及霊子術の田中守平の思想がミックスされたものであろう。
この臼井甕男の修行の場所として有名な鞍馬寺は、牛若丸伝説と霊気、ブラヴァツキー女史を結びつける不思議な場所である。
鞍馬寺は、紗那王が天狗に武術を学んだと言う伝説で有名であるが、元々は、8世紀末に鑑真の弟子・鑑禎が毘沙門天を祀り、のち796年に北方守護の霊地という位置付けで、藤原伊勢人という長官が千手観世音を併せて祀り、鞍馬寺としての基本的機能を揃えたのが始まりだとされている。
その後、天台宗から真言宗派に代わり、またしばらくして天台宗に戻り、戦後占領下で宗教法人の整理が起こったときに、昭和22年、鞍馬寺は「鞍馬弘教」の総本山として天台宗から独立している。
現在の鞍馬寺の本尊は、さらに護法魔王尊を加えて、毘沙門天王・千手観世音菩薩・護法魔王尊の三尊であり、これを三位一体の「尊天」として祀っているが、この鞍馬弘教の教えは神道あるいは仏教としては特異で、「宇宙の大霊、大光明、大活動体である三身一体の尊天とはこの世に存在するすべてを生み出している宇宙生命・宇宙エネルギーのこと、神仏の区別を超えてエネルギーとなりあわられるもの」となっている。
神仏ではなく宇宙エネルギーが御本尊である。
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創建伝承では「650万年前、金星から人類救済のため魔王尊が降臨して云々」といった、他の寺院には見られない特異な体系を持つ寺としても、オカルトやニューエイジ系の分野では注目されているが、この伝承は、戦後になって創られた鞍馬弘教の教義として、改めて構築された創建伝承である。
当時ニューウェイブの宗教哲理として世界的に大きな影響力を持っていた「神智学」(ロシアのブラヴァツキー女史提唱)の語る世界観・宇宙観にならって、鞍馬信仰を再構築したものであるといわれている。
霊気マスターたちは、時系列を飛び越えて、このような「場所の歴史」を一つの商品にすることが多い。
すでに死んだ臼井理論では、道教的な色合いが強すぎて現代のサロンにはそぐわないと見るや、彼の死後に構築された宇宙エネルギーの教議を「場所の神話」として取り入れるわけである。
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鞍馬寺は、紗那王が天狗に武術を学んだと言う伝説で有名であるが、元々は、8世紀末に鑑真の弟子・鑑禎が毘沙門天を祀り、のち796年に北方守護の霊地という位置付けで、藤原伊勢人という長官が千手観世音を併せて祀り、鞍馬寺としての基本的機能を揃えたのが始まりだとされている。
その後、天台宗から真言宗派に代わり、またしばらくして天台宗に戻り、戦後占領下で宗教法人の整理が起こったときに、昭和22年、鞍馬寺は「鞍馬弘教」の総本山として天台宗から独立している。
現在の鞍馬寺の本尊は、さらに護法魔王尊を加えて、毘沙門天王・千手観世音菩薩・護法魔王尊の三尊であり、これを三位一体の「尊天」として祀っているが、この鞍馬弘教の教えは神道あるいは仏教としては特異で、「宇宙の大霊、大光明、大活動体である三身一体の尊天とはこの世に存在するすべてを生み出している宇宙生命・宇宙エネルギーのこと、神仏の区別を超えてエネルギーとなりあわられるもの」となっている。
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当時ニューウェイブの宗教哲理として世界的に大きな影響力を持っていた「神智学」(ロシアのブラヴァツキー女史提唱)の語る世界観・宇宙観にならって、鞍馬信仰を再構築したものであるといわれている。
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