2ntブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
alejandro jodorowsky

アレハンドロ・ホドロフスキー vs 佐藤浩



佐藤:クローネンバーグ は、ヴィジュアルを重視した作品とそうではない作品を交互に撮っていましたね。

AJ:私はそこについてはクローネンバーグと意見を異にします。心理学や心理描写は映画には不要です。全く私の関心を引きません。
心理について知りたければ、精神分析医のところへ行けばいいし、また小説を読めば良い。映画はイメージを提示するものです。言語を使っての活動を真似することはありません。

私は、緊張感漂う人間関係を三島由紀夫から学びました。しかし、三島よりはゴジラの方がずっと良い。

佐藤:貴方の作品には、仏教、キリスト教、スーフィー、グルジェフなど様々な宗教・神秘思想が見受けられます。何か特定の宗教を信仰していないのですか?

AJ:宗教は信じてはいません。ただ神秘思想、正確には神秘哲学は信じています。
これまで私は映画作りを通じて自分の魂の拠り所となるものを求めてきました。すなわち映画は私にとってのイニシエーションの旅の導き手だったのです。
しかしそれはもうわかってしまったので、映画には取り入れるつもりはありません。
エル・トポ 」や「ホーリー・マウンテン 」の時分は、まだ模索の途中だったのです。

人類にとって最も重要な活動は、芸術を創造することです。エジプトやギリシャの古代文明は偉大だったけれど、今ではすべて消え失せ、残ったのは芸術だけです。ありとあらゆる文明に言えること・・・最後に残るのは芸術。

新しい芸術のない文明は、死んでしまった文明です。

(続く)

テーマ:日記
ジャンル:アダルト
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...