2011-10-26 (水)
こんにちは。
郵便受けから郵送物がごっそり消えたりする今日このごろですが、皆さん、カギはきちんとかけましょうね^^
さて、一つの「事実の統計」でも、それを見る人の立場によって、その情報のもつ意味は違ってきますね。
ようするに、万人に等しくある一定のイメージをもたらす情報など存在しないし、それが人の手によって書かれるものであるかぎり、純粋な意味での「客観性」などというものは、ありえないわけです。
このニュースは、見る人の境遇や立場によって、いろいろな意見をもたらしますが、私的には「あった方が良い」ものであると思います。
仙台の高級割烹 震災復興バブルで連日満員、客単価が上がる
2011.10.24 07:00
震災から7か月経った。新聞・テレビはいまだ被災者の苦しむ姿や被災地の窮状ばかりを強調するが、現地では少し違う現実も出てきた。
東北の、日本の底力をなめてはいけない。被災地では、すでに「東北大バブル」とも呼ぶべき復興景気が萌しているのだ。
仙台の繁華街を訪れると、一見して人通りに変化はない。しかしその裏で、高級店に人が集中するという不思議な現象が起きていた。天ぷら、すき焼きが名物の老舗高級割烹は、約100人が入れる店が連日満員。
支配人はうれしい悲鳴をあげる。
「うちは完全に復興景気が来ています。前年に比べて1.5~2倍のお客様に来て頂いている。しかも客単価が上がっていて、以前は7000円のコースが多く出ていたのが、震災後は1万5000円の一番高いコースがよく出るようになった。震災後は、うちだけでなく接待で使って頂けるような料亭やクラブに、よくお客様が入っているようです」
支配人が指摘したのは、復興事業による客層の変化だ。
「いま多いのは、県内外の建設関係の方。ちょっと前だと、関東の自動車業界の方がよく来ていました」
岩手、宮城、福島の東北3県が今後10年間で見込む復興費用は実に30兆円を超える。この特需にあずかろうと、がれき撤去や住宅再建を担う建設業者、自動車の買い換え需要を見込む自動車業者などが県外から大挙押し寄せ、高級店を潤しているというわけだ。
仙台の繁華街・国分町のキャバクラ嬢も変化を実感するひとりだ。
「もともと仙台の人って、そんなにキャバクラにおカネ使ったりしないんだけど、震災後は県外の人が増えて、ドンペリのような高級酒が普通に注文されるようになりました。
関西から来た建設会社の社長さんと同伴したときには、7万円のポーチと2万円の靴を買ってもらったうえに、ポンと3万円くれて『エステ行っておいしいもの食べておいで』って。東京の会社の人なんて、お店の子3~4人を温泉に連れて行ってくれた。そんなこといままでなかったから、こんな景気いい人もいるんだって思いましたもん(笑い)」
※週刊ポスト2011年11月4日号
統計に表れる堅調な東北の需要
東日本大震災の被災地を含む東北地方で、景気が一足先に回復してきた。
被災者が生活再建のために消費を増やし、「支援組」も現地で買い物をするからだ。
復旧・復興に動く企業や国・自治体の投資も需要を支えており、地元企業の好決算が相次いでいる。
東北の需要の強さは、統計にも表れる。
8月のスーパー既存店売上高は、全国の前年同月比2.9%減に対し、東北は3.7%増。
被災住宅の建て替えや公共事業も需要を下支えする。津波で20万台以上が失われたとされる自動車を買い直す動きも大きい。
日本銀行は7日、国内の景気について「持ち直しの動きが続いている」としたが、日銀仙台支店は11日、東北では「全体として回復している」と3年7カ月ぶりに回復を明言した。
まず、設備投資の意欲が強い。さらに、人々が消費を増やしているのに預金も増えている。
8月の預金残高は全国の2.3%増に対し、東北は10.4%増。
震災に伴う保険金や義援金の払い込みが預金増につながっているようだ。
福田一雄支店長は「今後公共事業が本格化し、震災関連需要は拡大する可能性がある。雇用が増えるかどうかが消費の持続性のカギだ」と語る。(西村宏治、斎藤徳彦)
■実際には、必要なところに必要なだけ行っているのだろうか?とかいろいろ考えるところはあるのですが、ステレオタイプな報道 だけでは、これもまた、かたよった判断材料となると思うのです。
実際、現地に行ってみないとわからないね、と思う人は
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さて、一つの「事実の統計」でも、それを見る人の立場によって、その情報のもつ意味は違ってきますね。
ようするに、万人に等しくある一定のイメージをもたらす情報など存在しないし、それが人の手によって書かれるものであるかぎり、純粋な意味での「客観性」などというものは、ありえないわけです。
このニュースは、見る人の境遇や立場によって、いろいろな意見をもたらしますが、私的には「あった方が良い」ものであると思います。
仙台の高級割烹 震災復興バブルで連日満員、客単価が上がる
2011.10.24 07:00
震災から7か月経った。新聞・テレビはいまだ被災者の苦しむ姿や被災地の窮状ばかりを強調するが、現地では少し違う現実も出てきた。
東北の、日本の底力をなめてはいけない。被災地では、すでに「東北大バブル」とも呼ぶべき復興景気が萌しているのだ。
仙台の繁華街を訪れると、一見して人通りに変化はない。しかしその裏で、高級店に人が集中するという不思議な現象が起きていた。天ぷら、すき焼きが名物の老舗高級割烹は、約100人が入れる店が連日満員。
支配人はうれしい悲鳴をあげる。
「うちは完全に復興景気が来ています。前年に比べて1.5~2倍のお客様に来て頂いている。しかも客単価が上がっていて、以前は7000円のコースが多く出ていたのが、震災後は1万5000円の一番高いコースがよく出るようになった。震災後は、うちだけでなく接待で使って頂けるような料亭やクラブに、よくお客様が入っているようです」
支配人が指摘したのは、復興事業による客層の変化だ。
「いま多いのは、県内外の建設関係の方。ちょっと前だと、関東の自動車業界の方がよく来ていました」
岩手、宮城、福島の東北3県が今後10年間で見込む復興費用は実に30兆円を超える。この特需にあずかろうと、がれき撤去や住宅再建を担う建設業者、自動車の買い換え需要を見込む自動車業者などが県外から大挙押し寄せ、高級店を潤しているというわけだ。
仙台の繁華街・国分町のキャバクラ嬢も変化を実感するひとりだ。
「もともと仙台の人って、そんなにキャバクラにおカネ使ったりしないんだけど、震災後は県外の人が増えて、ドンペリのような高級酒が普通に注文されるようになりました。
関西から来た建設会社の社長さんと同伴したときには、7万円のポーチと2万円の靴を買ってもらったうえに、ポンと3万円くれて『エステ行っておいしいもの食べておいで』って。東京の会社の人なんて、お店の子3~4人を温泉に連れて行ってくれた。そんなこといままでなかったから、こんな景気いい人もいるんだって思いましたもん(笑い)」
※週刊ポスト2011年11月4日号
統計に表れる堅調な東北の需要
東日本大震災の被災地を含む東北地方で、景気が一足先に回復してきた。
被災者が生活再建のために消費を増やし、「支援組」も現地で買い物をするからだ。
復旧・復興に動く企業や国・自治体の投資も需要を支えており、地元企業の好決算が相次いでいる。
東北の需要の強さは、統計にも表れる。
8月のスーパー既存店売上高は、全国の前年同月比2.9%減に対し、東北は3.7%増。
被災住宅の建て替えや公共事業も需要を下支えする。津波で20万台以上が失われたとされる自動車を買い直す動きも大きい。
日本銀行は7日、国内の景気について「持ち直しの動きが続いている」としたが、日銀仙台支店は11日、東北では「全体として回復している」と3年7カ月ぶりに回復を明言した。
まず、設備投資の意欲が強い。さらに、人々が消費を増やしているのに預金も増えている。
8月の預金残高は全国の2.3%増に対し、東北は10.4%増。
震災に伴う保険金や義援金の払い込みが預金増につながっているようだ。
福田一雄支店長は「今後公共事業が本格化し、震災関連需要は拡大する可能性がある。雇用が増えるかどうかが消費の持続性のカギだ」と語る。(西村宏治、斎藤徳彦)
■実際には、必要なところに必要なだけ行っているのだろうか?とかいろいろ考えるところはあるのですが、ステレオタイプな報道 だけでは、これもまた、かたよった判断材料となると思うのです。
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