2012-02-11 (土)
こんにちは。
明日のメルマガ 書いてたり日本書紀の翻訳したりローソンのぼくのおやつ黒糖かりんとうを食べたりしていたら、もうこんな時間になってしまいました。昨今アメブロでもマインドものが多いですが、
今ではもう忘れ去られてしまっている新宗教に「大本」というのがあります。戦後の新宗教のほとんどに大きな影響を与えたこの団体は、国家による2度の弾圧で壊滅的な打撃を受けたのですが、リタイアしたら入信して勉強しようかなとも思えるほどの魅力的なアイコンに満ち溢れています。
この団体は、出口 王仁三郎 というプロデューサーによって知の万華鏡のようなものになってしまい、多くの弟子たちを輩出しました。
秋山真之
浅野和三郎
植芝 盛平
谷口 雅春
友清 歓真
岡田 茂吉
もともと大本は、1892年(明治25年)、出口なおというエキセントリックな老婆に降りた国之常立神の神示を立教の原点とする教派神道系の教団でしたが、教団を作ったのは出口王仁三郎。
彼は出口なおの娘婿となり、後に養子となり、戦前の日本において、信者数百万人と言う有数の巨大教団へと発展したわけです。
僕は個人的には彼は宗教を信じていたのでは無いのではないか?と思えます。
とっておきの「材料」を見つけた食い詰めたディレッタントは、ここで自分の思想で世界を相手に遊び始めたのではないか、と。
その思想には、立て替え・立て直しという一種の革命思想と、国家体制である天皇を根本的に否定する要因を持っていて、第一次大本事件(大正10年)、第二次大本事件(昭和10年)と二度にわたる徹底的な弾圧を受けます。
殊に第二次大本事件では教団本部はもとより各地の教会はことごとく破壊され、多数の信者が逮捕・取調べをうけ、王仁三郎以下幹部数名は不敬罪および治安維持法違反により投獄され、戦後になるまで囚われの身となりました。
遊ぶのも命がけです。
王仁三郎は「三千世界の立て替え、立て直し」思想にもとづく政治的活動(昭和神聖会運動)をスタート。神聖会の発会式には後藤文雄内務大臣、文部大臣、農林大臣、衆議院議長、陸海軍高級将校、大学教授など政財界の指導者層が参加。石原莞爾や板垣征四郎といった急進派の陸軍将校も彼の信者でした。
もともとの教理自体が革命思想なのですから、体制にとってこの組織はとても危険なものになってしまいます。
彼はこの間にも中国新宗教団体「世界紅卍字会」などと結び、モンゴルに渡るや、盧占魁という馬賊の頭領とともに活動したり、張作霖から内外蒙古の匪賊討伐委任状を貰い受けた上で「神軍」を率いると、なんと自分をチンギス・ハーンになぞらえエルサレムを目指して進軍しはじめ、モンゴルの独立に向かったとして張作霖をあわてさせたりします。戦時中ですよ^^
新興宗教がカルトであるかどうかの判断の一つとして、その組織が心の救済を主とする「インナーワールド」に向かっているのか、救済のために政治や社会改革を試みる「運動体」を目指しているのか、というのが私の物差しの一つですが、かつてオウム真理教が社会の変革を唱えて選挙に出たときに、これは少し危ないのではないか?と感じたものでした。
現在では「小乗」は容認されても「大乗」は宗教に期待されていない項目なのではないでしょうか。イスラム対キリストの兄弟対決を見るたびにそう思います。
弾圧によって聖地の月読宮などことごとく破壊されますが、これほどのある種の熱病のようなムーブメントを起こし、世界をまたにかけて好き勝手を「お告げ」しまくり、世のインテリに計り知れない影響を与えた人物は、霊界物語 というスウェデンボルグのような書物を残していますが、現在においてもなお知のスフィンクスとして一部に熱狂的なファンを持っています。
わたしには、これらは何かとても真剣な「遊び」であったのではないか。そう思えて仕方ありません。
日々の発想のヒント!先生業のネタ本。
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今ではもう忘れ去られてしまっている新宗教に「大本」というのがあります。戦後の新宗教のほとんどに大きな影響を与えたこの団体は、国家による2度の弾圧で壊滅的な打撃を受けたのですが、リタイアしたら入信して勉強しようかなとも思えるほどの魅力的なアイコンに満ち溢れています。
この団体は、出口 王仁三郎 というプロデューサーによって知の万華鏡のようなものになってしまい、多くの弟子たちを輩出しました。
秋山真之
浅野和三郎
植芝 盛平
谷口 雅春
友清 歓真
岡田 茂吉
もともと大本は、1892年(明治25年)、出口なおというエキセントリックな老婆に降りた国之常立神の神示を立教の原点とする教派神道系の教団でしたが、教団を作ったのは出口王仁三郎。
彼は出口なおの娘婿となり、後に養子となり、戦前の日本において、信者数百万人と言う有数の巨大教団へと発展したわけです。
僕は個人的には彼は宗教を信じていたのでは無いのではないか?と思えます。
とっておきの「材料」を見つけた食い詰めたディレッタントは、ここで自分の思想で世界を相手に遊び始めたのではないか、と。
その思想には、立て替え・立て直しという一種の革命思想と、国家体制である天皇を根本的に否定する要因を持っていて、第一次大本事件(大正10年)、第二次大本事件(昭和10年)と二度にわたる徹底的な弾圧を受けます。
殊に第二次大本事件では教団本部はもとより各地の教会はことごとく破壊され、多数の信者が逮捕・取調べをうけ、王仁三郎以下幹部数名は不敬罪および治安維持法違反により投獄され、戦後になるまで囚われの身となりました。
遊ぶのも命がけです。
王仁三郎は「三千世界の立て替え、立て直し」思想にもとづく政治的活動(昭和神聖会運動)をスタート。神聖会の発会式には後藤文雄内務大臣、文部大臣、農林大臣、衆議院議長、陸海軍高級将校、大学教授など政財界の指導者層が参加。石原莞爾や板垣征四郎といった急進派の陸軍将校も彼の信者でした。
もともとの教理自体が革命思想なのですから、体制にとってこの組織はとても危険なものになってしまいます。
彼はこの間にも中国新宗教団体「世界紅卍字会」などと結び、モンゴルに渡るや、盧占魁という馬賊の頭領とともに活動したり、張作霖から内外蒙古の匪賊討伐委任状を貰い受けた上で「神軍」を率いると、なんと自分をチンギス・ハーンになぞらえエルサレムを目指して進軍しはじめ、モンゴルの独立に向かったとして張作霖をあわてさせたりします。戦時中ですよ^^
新興宗教がカルトであるかどうかの判断の一つとして、その組織が心の救済を主とする「インナーワールド」に向かっているのか、救済のために政治や社会改革を試みる「運動体」を目指しているのか、というのが私の物差しの一つですが、かつてオウム真理教が社会の変革を唱えて選挙に出たときに、これは少し危ないのではないか?と感じたものでした。
現在では「小乗」は容認されても「大乗」は宗教に期待されていない項目なのではないでしょうか。イスラム対キリストの兄弟対決を見るたびにそう思います。
弾圧によって聖地の月読宮などことごとく破壊されますが、これほどのある種の熱病のようなムーブメントを起こし、世界をまたにかけて好き勝手を「お告げ」しまくり、世のインテリに計り知れない影響を与えた人物は、霊界物語 というスウェデンボルグのような書物を残していますが、現在においてもなお知のスフィンクスとして一部に熱狂的なファンを持っています。
わたしには、これらは何かとても真剣な「遊び」であったのではないか。そう思えて仕方ありません。
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この記事へのコメント:
はじめまして
出口王仁三郎さん・・・とても神秘的です
私も興味を持って本の少しお勉強中です
現在、王仁三郎さんの秘蔵っ子である方とのご縁で勉強させていただいておりますが、未知の世界で興味心身です
佐藤様のブログに出口さんのことが書いてあり覗いてみました
私がこのたびご縁があった女性も出口王仁三郎さんに啓示を受けて宇宙エネルギーを下ろしている方です
この世が素晴らしく立て直されれば素敵ですよね
もし良かったら私のブログも覗いてみてください
http://ameblo.jp/sophia-y/entry-11162539342.html
出口王仁三郎さん・・・とても神秘的です
私も興味を持って本の少しお勉強中です
現在、王仁三郎さんの秘蔵っ子である方とのご縁で勉強させていただいておりますが、未知の世界で興味心身です
佐藤様のブログに出口さんのことが書いてあり覗いてみました
私がこのたびご縁があった女性も出口王仁三郎さんに啓示を受けて宇宙エネルギーを下ろしている方です
この世が素晴らしく立て直されれば素敵ですよね
もし良かったら私のブログも覗いてみてください
http://ameblo.jp/sophia-y/entry-11162539342.html
ありがとうございます。
出口王仁三郎こそ、最も興味ある人物ですね。
後で、よらせてもらいます。
出口王仁三郎こそ、最も興味ある人物ですね。
後で、よらせてもらいます。
2012/02/12(Sun) 20:00 | URL | 佐藤浩 | [編集]
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