さて、このようにして 情報起業という古くて新しいサービスが始まる土俵が出来てきたわけですが、この

１、古くから紙媒体等であった、胡散臭い「必勝法商法」
２、アフィリエイトという商売の勃発
３、個人ブログの発生
４、クレジットを切られた悪徳商法の転身

という要因の中で最も大きなものは、「決済」にかかわる部分でした。

おりしも悪徳商法に対して世間の目がクレジット関連会社に対する批判、共同責任に言及され始めた時代でもあり、物が無い役務サービスや誇大表示の情報販売に対し、大手クレジット会社が取りあつかわなくなってきていました。

また、PAYPALのようなものも無く、「個人」が現金以外で商品を「決済」することが難かしい時代だったわけです。

この中で一部の目端の利く人間たちが始めたのが「決済つきモール」という情報販売スタンドです。

アフィリエイトは、日本では、Value Commerce（バリューコマース）が1999年にアフィリエイトプログラムの提供を始めたのが最初ですが、２０００年にスタートしたＡ８は２００３年に５万会員に至るという爆発的な伸びを見せていたのです。

この決済とアフィリエイトを組み合わせ、世間では課金困難な、個人の商品や、あやしげなノウハウ、クレジットを締め出された悪徳商材なども無審査で取りあつかうという仕組みは、海外クレジットカードと直接契約したクレジットカード収納代行企業と契約することで、国内の批判やハードルをクリアするものでした。

今年４月に経営統合して、株式会社AXES Holdingsになった株式会社ゼロ並びに株式会社ゼウス、テレコムクレジットなどが、ダイヤルＱ２の残党たちの多くの出会い系サイトや、ギャンブル・カジノ系の決済、そして情報販売モールの生命線として売上を伸ばしていきました。

現在では、消費者保護や返金問題で、多くの諸費者金融同様、過渡期にあり、ＳＢＩファイナンスグループの傘下企業として生き残りをかけているようにも見えます。

ここに雨後のタケノコのようにインフォ●●●という情報販売モールが立ち上がりますが、このモールが出来たことによって、新規の情報起業家が大量に誕生することになります。

ここでモールの立ち上げに参加したような古手の情報起業家は、その本質を大きく変化させていきます。

すなわち、

ノウハウを実行して儲けるという情報テキストの販売から、ノウハウというフィクションを後続者に販売して儲ける。
儲けている自分こそがその証明であるというスキームです。
また、現役販売者としての立場から、先生・コーチ・アドバイザー・作家としての転身です。

目端の利く人は、すでにこの段階である程度、過当競争の中で儲け続ける事に見切りをつけていたのです。
多くの一時世代は、農耕民的な努力タイプ では無く、狩猟民的な一獲千金タイプであったのでしょう。

そして、2004年9月15日 アメブロのサービスが開始されます。当初から競争心を煽り、賞金付きのランキングを売り にし、商用ブログにも寛大な、「渋谷系」 のブログの登場です。

（つづく、かな？）



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