2011-10-23 (日)
私の名前はガリバー。
七つの海を渡って、これまで多くの国 を訪れてきた。
手のひらに乗るほどの小さな人の住む国、リリパット。私の十倍はある巨人の国のブロブディンナグ。そして巨大な浮遊島であるラピュタなど。
そうそう、グラブダブドリッブでは魔法使いの降霊術により、歴史上の偉人たちに出会うという貴重な体験までできた。
それらの知らない国を訪問した時は、最初は興奮するものである。でも次第に欠点なども目に付くようになる。
リリパットの国民はいい人々だったが、隣国との戦争に明け暮れていた。ブロブディンナグでは私はかごに入れられ、見世物にされてさんざんだった。ラピュタはすばらしい科学を持っているが、人類に貢献しない無用の学問ばかりだった。すべてが完璧に調和がとれている国などあり得ない。
そう思いながらも、新しい発見の誘惑には勝てない。私は旅をやめることができなかった。
その後の長い航海の末、私が訪れた国は「インフォ」だった。
東洋に「インフォ」という黄金の国があることは知っていた。その国に、ついに到着できた時、私の胸は躍った。しかし上陸してすぐ、それは幻滅に変わった。この国では全ての人が「生産」に携わる事なく、「情報」を販売していたのだ。
庶民の家は、木と紙で作られた粗末なものだった。
庶民の家だけではない。支配階級である武士の屋敷や城も質素なものだった。
かつてはこの国も、ヨーロッパや、これまで訪れた国のように、王族など支配階級は金銀で豪華に飾られたヒルズに住んでいた。それが権力を誇示して、大衆を支配する上でも好都合だったのだろう。しかし現在のこの国は、支配階級も庶民も等しく貧しい。
私という外国人を、支配階級の武家も庶民もみんなが歓迎してくれた。
武家屋敷の離れを一軒与えられ、ヨーコという娘が私の身の回りの世話をすることになった。ヨーコは私を怯える様子もなく、インフォの食べもの、子供の遊び、習慣などを一生懸命説明してくれた。
諸国を巡る上で、大切なのは『言葉』だ。私はその地の言葉を素早く習得できるのが特技だった。やがてヨーコとも、片言のインフォでの会話が成立するようになった。
「ガリバー様、何か御用はございませんか?」
「この国の住民はなぜ等しく貧しいのか?」
彼女はかなしげな瞳で私を見ながら答えた。
「もともとはここは豊かな黄金の国でございました。しかし、ある時から、世界を旅する年収1億スーパーアフィリエイター とか、ありえない稼ぎ方で30日で2379万稼ぐという人たちに感化された多くの民が、生業をやめて情報販売に走ったのです」
「全員が?」
「はい。自動読者登録ツールには、無料オファー1億円プログラムなるものが洪水のように流され、心ある子女これに嫌気がさしては徐々に国外に移住。
残ったものは、みな、毎日お互いにアメブロを攻略して90万円をゲットしろ!だの、毎月800万円稼ぐ起業のノウハウだのを流しあっているのです」
「私が見たところ、その根源的な人物たちは、みな専業には見えないのだが。
たとえば、アフィリエイトで1億円稼いでいるのではなく、1億円稼いだことがあるというブランドで、自らのメルマガに広告を取ったり、同業者の商材に推薦文を書いたりして生活しているようにも見える。」
「ええ。たくさんのアクセスを集める事によって、ご自身では何か商品を販売したりしているのではなく、コンサルタントという名目で、アクセスが欲しい人にそのノウハウを販売しているだけで、30日で2379万稼ぐ!情報起業最終兵器を現在も現役でやっているという事では無いのですわ」
わたしは、ひどく暗い気持ちになってしまった。
住民のすべてが情報起業家であるこの国、何物をも生み出さないこの国では、情報販売者が情報販売者に毎日メールを送りつけ、セミナー告知をし、生活をしているのだ。
上位者が下位者に対して連鎖して収益を吸い上げているだけなら、やがて日々の生活で消費されていく「富」の分だけ小さなパイの争奪戦になり、最後は情報に支払うべき「富」 も枯渇していくだろう。
ここでは何も生み出されてはいないのだから。
インフォからの帰国後も、知恵のある馬の国フウイヌムを訪れ、そこに住む知恵のない人間型生物ヤフーとの戦いなども目にしてきた。
いろいろあったが、旅こそ私の人生だった。それらの訪れた国でのできごとは、しっかり記録したつもりだ。私の後で訪問する人には、たぶん参考になることだろう。
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七つの海を渡って、これまで多くの国 を訪れてきた。
手のひらに乗るほどの小さな人の住む国、リリパット。私の十倍はある巨人の国のブロブディンナグ。そして巨大な浮遊島であるラピュタなど。
そうそう、グラブダブドリッブでは魔法使いの降霊術により、歴史上の偉人たちに出会うという貴重な体験までできた。
それらの知らない国を訪問した時は、最初は興奮するものである。でも次第に欠点なども目に付くようになる。
リリパットの国民はいい人々だったが、隣国との戦争に明け暮れていた。ブロブディンナグでは私はかごに入れられ、見世物にされてさんざんだった。ラピュタはすばらしい科学を持っているが、人類に貢献しない無用の学問ばかりだった。すべてが完璧に調和がとれている国などあり得ない。
そう思いながらも、新しい発見の誘惑には勝てない。私は旅をやめることができなかった。
その後の長い航海の末、私が訪れた国は「インフォ」だった。
東洋に「インフォ」という黄金の国があることは知っていた。その国に、ついに到着できた時、私の胸は躍った。しかし上陸してすぐ、それは幻滅に変わった。この国では全ての人が「生産」に携わる事なく、「情報」を販売していたのだ。
庶民の家は、木と紙で作られた粗末なものだった。
庶民の家だけではない。支配階級である武士の屋敷や城も質素なものだった。
かつてはこの国も、ヨーロッパや、これまで訪れた国のように、王族など支配階級は金銀で豪華に飾られたヒルズに住んでいた。それが権力を誇示して、大衆を支配する上でも好都合だったのだろう。しかし現在のこの国は、支配階級も庶民も等しく貧しい。
私という外国人を、支配階級の武家も庶民もみんなが歓迎してくれた。
武家屋敷の離れを一軒与えられ、ヨーコという娘が私の身の回りの世話をすることになった。ヨーコは私を怯える様子もなく、インフォの食べもの、子供の遊び、習慣などを一生懸命説明してくれた。
諸国を巡る上で、大切なのは『言葉』だ。私はその地の言葉を素早く習得できるのが特技だった。やがてヨーコとも、片言のインフォでの会話が成立するようになった。
「ガリバー様、何か御用はございませんか?」
「この国の住民はなぜ等しく貧しいのか?」
彼女はかなしげな瞳で私を見ながら答えた。
「もともとはここは豊かな黄金の国でございました。しかし、ある時から、世界を旅する年収1億スーパーアフィリエイター とか、ありえない稼ぎ方で30日で2379万稼ぐという人たちに感化された多くの民が、生業をやめて情報販売に走ったのです」
「全員が?」
「はい。自動読者登録ツールには、無料オファー1億円プログラムなるものが洪水のように流され、心ある子女これに嫌気がさしては徐々に国外に移住。
残ったものは、みな、毎日お互いにアメブロを攻略して90万円をゲットしろ!だの、毎月800万円稼ぐ起業のノウハウだのを流しあっているのです」
「私が見たところ、その根源的な人物たちは、みな専業には見えないのだが。
たとえば、アフィリエイトで1億円稼いでいるのではなく、1億円稼いだことがあるというブランドで、自らのメルマガに広告を取ったり、同業者の商材に推薦文を書いたりして生活しているようにも見える。」
「ええ。たくさんのアクセスを集める事によって、ご自身では何か商品を販売したりしているのではなく、コンサルタントという名目で、アクセスが欲しい人にそのノウハウを販売しているだけで、30日で2379万稼ぐ!情報起業最終兵器を現在も現役でやっているという事では無いのですわ」
わたしは、ひどく暗い気持ちになってしまった。
住民のすべてが情報起業家であるこの国、何物をも生み出さないこの国では、情報販売者が情報販売者に毎日メールを送りつけ、セミナー告知をし、生活をしているのだ。
上位者が下位者に対して連鎖して収益を吸い上げているだけなら、やがて日々の生活で消費されていく「富」の分だけ小さなパイの争奪戦になり、最後は情報に支払うべき「富」 も枯渇していくだろう。
ここでは何も生み出されてはいないのだから。
インフォからの帰国後も、知恵のある馬の国フウイヌムを訪れ、そこに住む知恵のない人間型生物ヤフーとの戦いなども目にしてきた。
いろいろあったが、旅こそ私の人生だった。それらの訪れた国でのできごとは、しっかり記録したつもりだ。私の後で訪問する人には、たぶん参考になることだろう。
とりあえず、リンクは遠慮しときました。と思う人は
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