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こんにちは。

とりあえずは習作で一通り書き下してみます。完成した後、手を加えてまとめようと思います。

【秘境列島9(習作)・第一章名古屋にて】

ヒント別冊【秘境列島10(習作)・第二章沖津宮】

の続きです^^



船着場に近づくと、岸壁に人影が現れた。ほっそりとして青白い顔の、お公家さんを思わせる男だ。神主の装束で携帯電話で話をしているのも妙な感じだ。到着するころには通話を終え、船のロープを固定した。

「私は高田豊暢です」佐藤が岸に立つと男は言った。宗像大社の当番の者です」

佐藤は手を差し出した。「佐藤浩」です。

高田の手はひんやりとして、どこか蛭を思い起こさせるものだった。

「お聞きしました」佐藤は言った。「お聞きしたところでは、高田さんが第一発見者だということですが・・」

「ええ」高田の抑揚のない返事が返ってくる。「写真に写っているのは、ほんの一部ですが」

この島に上陸するものは、古例により海水にて禊(みそぎ)をし、心身を清める。古例とは、素裸になって海に入り、身体を清めることで例外は無い。禊をしない限り、参道に入ることは許されない。また、古くからの厳重な掟により婦女子の上陸は禁止されている。近くの掲示板には、沖ノ島における遵守事項が書かれている。

沖ノ島上陸心得

沖ノ島は御神体島であり島全体宗像大社の所有地であります また国の史跡及び天然記念物にも指定されておりますので上陸者は左記の事項を厳守して下さい

                   記

一、遊山・魚釣り等を目的とする上陸は禁止します
一、上陸者は直ちに社務所に届け出ること
一、上陸者は古例により海水にて禊をし心身を清める事
一、御神水以外の一木一草たりとも持ち帰ることを禁止します
一、古くからの厳重な掟により婦女子の上陸を禁止します
一、その他神社職員の指示に従って下さい


宗像大社沖津宮社務所

佐藤は警部補に従って、禊場(みそぎば)に指定されている浜辺に降りていった。

そこには社務所が建っているので、脱衣所に使用させてもらう。かつて学生時代にここに来たときには、200人も参拝者がいる大祭のときだったので、社務所にはいるのは初めてだった。そこからは素裸になって海に向かう。神職である佐藤にとってはその風習も特に珍しいものでは無く、覚悟を決めて堂々と素裸で海に向かうが、警部補は慣れていないらしく銭湯のようにタオルで前を隠して向かっている。

  禊には特別なしきたりは無いということで、警部補は目を瞑って合掌し、何か祈りを捧げていた。佐藤は、印を切り、手で海水を体にかけて清めるた。



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